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2022年に中国人スキーヤーが増える理由

北京冬季オリンピック

■2022年は何がある?

2021年の次の年、2022年には早くも冬季オリンピック・パラリンピックが開催されます。開催地は中国の北京市で2月4日から2月20日の17日間に渡ります(スキージャンプやクロスカントリーなどは隣の張家口市)。前回の冬季オリンピックは2018年に韓国の平昌(ピョンチャン)で開催され、東京も含めて東アジアのスポーツ大会の注目が続きます。

■第2位の都市、北京

北京の気候を改めて確認しておくと、2月の平均気温は1度(最高気温6.5度、最低気温-3.1度)となっています。東京の2月の平均気温は7.2度(最高気温13.3度、最低気温4.0)となり、比較するとかなり寒い印象です(※1)。概ね日本の東北と同じくらいの気温と言えます。立地については、中国の東北・華北エリアに位置しています。人口でみると、北京は上海についだ多さになります(※2)

1位:上海 2450万人
2位:北京 2150万人
3位:広州 2080万人
4位:重慶 1830万人
5位:成都 1760万人
6位:天津 1550万人
7位:深圳 1230万人
(参考:東京 1390万人)

2022年北京オリンピック

図 1:中国の主要都市と各エリア

■ 中国のウインタースポーツ事情

図2の世界の潜在的スキー人口で見ると、中国は1320万人で第3位となっています。スキーが気候に影響するため、ほとんどが欧米に偏る中、アジアからは中国と日本が上位にきています。移動費、宿泊費、道具を考えるとそれなりにお金もかかるスポーツともいえるでしょう。

図3の世界のスキーリゾート数で見ると、中国のランクキングは大きく下がり7位となっています。一方、日本はアメリカについで2位の279箇所となっています。

2022年北京オリンピック

図 2:世界の潜在的スキー人口(単位:万人)※3

2022年北京オリンピック

図 3:世界のスキーリゾート数(リフト5基以上)※3

これを踏まえると、中国はスキーをする人(スキーをしたい人)が多い中で、自国ではスキー場が少ないといえます。すなわち、外の国へスキーを求めるポテンシャルが高い状況であることがわかります。実際に、中国人のスキー人口は年々増加しており、2017年から2018年にかけて9%以上の増加がみられています(※3)。さらに2022年の北京冬季オリンピックをきっかけに今後も増加していくことが予想されます。

図4は観光庁による中国人訪日客へのアンケート調査結果になり、「日本で次回したいこと」から「今回したこと」との差を見たものになります。数値が大きいほど次回への期待値が高いことを表しています。1位は「四季の体感」で2位に「スキー・スノーボード」があがっています。実際に滞在中に経験した人の満足度で見ても、スキー・スノーボードは89.8%と高い満足度になっていました。一方、「街歩き」「ショッピング」「日本食」などは、次回への期待ではなく今回に実現できたため下位にきているようです。

2022年北京オリンピック

図 4:日本で次回したいことから今回、日本でしたことの差分(中国人旅行者)※4

■日本の対策とは?

新型コロナウイルスの影響により、インバウンド業界にも大きな影響がありましたが、世界最大級のOTAであるTrip.comグループのリリースによると、過去の統計から中国人観光客における日本での「雪見」「温泉」そして「ウインタースポーツ」の人気が高まっているとの発表がありました(2020年1月※5)。旅行先自体の人気ランキングとしても日本は常に上位に入り続けています。
観光庁は中国や欧米と比べてスキー場へのアクセスの良さや雪質を見据えて、スノーリゾート地域の活性化のために「国際競争力の高いスノーリゾート形成促進事業」として今年度に20億円の予算を確保しています。温泉や食などの魅力と合わせて、施設の老朽化、集客、接客などの対策が整うことで市場自体の拡大が見込まれます。

■さいごに

このように、2022年の北京冬季オリンピックをきっかけにして中国人スキーヤーが今後日本にスキー目的で訪問するポテンシャルは益々強まっています。
Vponではスキー興味のある訪日客をセグメント化してアプローチするといった集客や各国ごとに刺さりやすいバナーやページ訴求を行うことが可能です。他にも現状把握として、二次交通対策や現状訪問している訪日客のインサイトを発見するなど、訪日客の分析についても多くの実績がありますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。2021年に延期される東京オリンピック、そして2022年の北京冬季オリンピックと、今後もインバウンドの動向に目が離せません。

※1:気象庁2020年2月数値
※2:Wikipediaおよび第一財経週刊
※3:観光庁 海外スキー市場に関するデータ整理2018
※4:観光庁 訪日外国人消費者動向調査から一部加工
※5:2020年1月Trip.comプレスリリース(中国人旅行者の今春節休暇は日本が人気旅行先トップに

※TOP画像:Shutterstock