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こんにちは。Vpon 観光DMP開発推進チームです。私たちはこれまで、自治体・DMOの皆さまと一緒に、数々の観光DMPの構築や活用支援に取り組んできました。
その中でよく聞くのが、こんな声です。
「ダッシュボードはあるけど、ほとんど見ていない」
「データは見られるけど、どう使えばいいか分からない」
「結局、最後は勘と経験で判断している」
観光DXの流れの中で、DMPの導入自体は確実に進んでいます。それなのに、なぜ“使われない状態”が生まれてしまうのでしょうか。本シリーズでは全4回にわたり、こうした課題の背景と、解決に向けた考え方を整理していきます。
今回はその第1回として、現場でよく見かける“ありがちな失敗パターン”を取り上げます。皆さまの現場でも当てはまるものがないか、ぜひイメージしながら読み進めてみてくださいね。
よくある失敗パターン
①「とりあえず可視化」で終わる
DMP導入の最初の一歩として、「まずは見える化から」という流れはよくあります。これは間違いではありません。むしろ自然なステップです。ただ、そのまま止まってしまうケースがとても多いのです。グラフはたくさん並んでいるのに、どこを見ればいいのか分からない。そもそも、何を判断するためのデータなのかが定義されていない。
グラフはたくさん並んでいるのに、どこを見ればいいのか分からない。
そもそも、何を判断するためのデータなのかが定義されていない。
結果として、「見られるけど使われない」状態になります。こうなるとDMPは、分析ツールではなく“眺めるだけのツール”になってしまいます。
②ダッシュボードが増えすぎる
次によくあるのが、「気づいたらダッシュボードが増えすぎている」状態です。宿泊、人流、アンケート、Webなど、それぞれのデータごとにダッシュボードが作られ、どんどん増えていきます。一見すると充実しているように見えますが、使う側からすると大変です。
「どれを見ればいいのか分からない」
「結局、全部は見ない」
そして何より、データ同士のつながりが見えなくなります。結果として、部分的な情報は見えても、全体像がつかめない。
これでは意思決定には使えません。
③ひとつの「KPI」に対して複数の数値が存在する
少し踏み込んだ話ですが、ここはかなり重要な点です。例えば「消費額」という指標。同じ名前なのに、データソースによって数値が違う、ということはよくあります。アンケートベースの消費額、統計発表されている推計値の消費額。それぞれ意味はあるものの、並べてしまうとこうなります。
「で、結局どれが正しいの?」
この議論が始まった時点で、意思決定は止まります。そして最終的には、「データは参考程度でいいよね」となってしまう。
これはかなりもったいない状態です。
④ 必要なデータが足りない
もう一つ多いのが、「そもそも分析できる状態にない」というケースです。例えば観光消費額は、人数と消費単価の掛け算で出せます。でも実際には、どちらか一方しかない、ということがよくあります。さらに、粒度がバラバラだったり、時系列が揃っていなかったり、定義が微妙に違っていたり。こうなると、分析以前の問題になります。当然ですが、「使えない」という評価になってしまいます。
では、何が問題なのか?
ここまでの内容を見ると、「データが足りないのでは?」と思うかもしれません。
でも実際は違います。
多くのケースで、データはあるし、ダッシュボードもある。それでも使われていない。
問題はデータ不足ではない
データと意思決定が
つながっていないこと
────── 次回 ──────
ではなぜ、データと意思決定はつながらないのでしょうか。
その理由はシンプルで、 「設計思想がないから」です。
次回は、「観光DMPの設計思想って?」をテーマに解説していきます。
どうぞお楽しみに!
DMPはあるが活用できていない方へ
もし今、「ダッシュボードはあるが見られていない」「データはあるが施策につながっていない」と感じているなら、一度立ち止まって“設計”から見直してみるのがおすすめです。現状の課題整理や、活用に向けた進め方のご相談も可能です。
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