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国際旅行博の効果検証〜ITFを例に〜

(※展示会のイメージです)

■ 台北国際旅行展(ITF)

みなさんは海外旅行先を決めるときにどのように決めるでしょうか。旅行雑誌を眺めて、この国もいいなあ、あんなところにも行ってみたいな、と妄想しているのでしょうか。常に行きたい国があって、日常的にその国のことを想像しているのでしょうか。YouTubeなどのインターネットで旅行先を決める人も少なくないでしょう。

そんな状況ですが、従来から旅行先を決めるきっかけになったり、そのまま旅行券を購入したりする場として旅行博というリアルイベントがあります。インバウンド対策をされている観光協会や企業の方はよくご存知かと思います。アジア最大級の国際イベントとしては、台湾の台北国際旅行展(ITF)や香港国際旅行展示会(ITE)などがあります。台北国際旅行展(ITF)については、毎年10〜11月頃の秋季に開催され、2019年は11月8日〜11日の4日間で来場者数は合計で384,834人という規模になっています。2020年についても今のところ10月31日〜11月2日の4日間開催される予定になっています。

■ 国際旅行博の課題

当然、今後のインバウンド需要のために旅行潜在層に自分の地域の魅力を発信しておくことは正しいアプローチだと思います。いくら日本が人気ランキングの上位に入ろうが入るまいが、海外居住者にとって旅行の選択肢は無数にあるのです。

これまでもずっとそうしてきたという自治体や観光協会の方も多いでしょう。特に台湾はコロナ状況も安定しており、訪日リピーターも多い国です。旅行博は外せないという方もいるでしょう。

一方で課題は明確で、”旅行博をきっかけに本当にその後、日本に来たかどうかが把握できていないということ”です。また、その旅行博をきっかけに日本に来た人がどのくらいの検討期間を経て、どんな興味をもっている人なのかが分かっていないということなのです。効果が分かっていないので、翌年に出展を続けるかどうかの判断は天性のカンに頼るしかありません。

■ 訪日の可視化

台北国際旅行展ITF

図1:ITF経由で訪日した人のフットプリント

Vponでは、アジア旅行者のビッグデータを保有しており、スマートフォンの位置情報を活用するとITFに行った人がその後、訪日したかどうかを可視化することが可能です。図1は、過去のデータになりますが、2017年の台北国際旅行展(ITF)のデータになります。

この年は36万6976人がITFに参加しており、約50%ほどのデータがVponで捕捉できています。実際、日本に来た人のデータは当然さらに小さくはなりますが、およそ2%は来日している結果が出ています。

台北国際旅行展ITF

図2:ITF経由で日本に来たときの検討期間

こちらはITFに行った人がその後日本に、どのくらいの検討期間を経て訪日したかを示す棒グラフになります。

30日以内が22%もおりさすが感度の高い旅行者が多い印象です。30日〜60日が16%、60日〜90日が18%となっています。平均するとITFから2ヶ月後に日本に来ているという結果になりました。

台北国際旅行展ITF

図3:ITF経由で日本に来た人の興味インサイト

こちらはITF経由で日本に来た人のインサイト(興味関心)になります。オレンジのグラフがITF経由のユーザーで、グレーのグラフがVponで保有する平均的なユーザーデータの結果になります。比較してみると、Travel(旅行好き)はもちろんのこと、Auto(自動車)好きやECなどに興味が強い傾向となっています。Mama(アクティブ母親)層も強い傾向です。このような傾向がわかることで今後の対策にも有効活用できるでしょう。

■さいごに

上記の結果は過去のデータ(2017年に開催されたITFのデータ)になりますが、2018年や2019年のデータも分析しています。今後、「国際旅行博に出展すべきか迷っている方」また「出展した後の効果検証が行いたい方」は、参考にしていただければ幸いです。