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こんにちは。Vpon 観光DMP開発推進チームです。
前回は、観光DMPが“使われないまま終わる”背景として、よくある失敗パターンをご紹介しました。
「ダッシュボードはあるけど、ほとんど見ていない」
「データは見られるけど、どう使えばいいか分からない」
こうした声は、多くの自治体やDMOの現場で共通して聞かれます。 では、なぜこのような状態が生まれてしまうのでしょうか。よく挙げられるのが、こんな理由です。
「そもそも、データが足りないのではないか」
確かに、より詳細なデータやリアルタイムな情報があれば、できることは広がります。しかし本当に、それが本質的な課題なのでしょうか。今回は、この点について少し立ち止まって考えてみたいと思います。
本当にデータは足りないのか?
実際の現場では、すでに多くのデータが存在しています。 宿泊統計、人流データ、アンケート、Webアクセス・・・。 これらは多くの場合、すでに取得され、ダッシュボードとして可視化されています。 それでもなお、「活用されていない」という状態が生まれている。 この事実が示しているのは、 問題は単純な“データの量”ではないということです。
見落とされがちな視点
ここで一度、観光マーケティングの基本に立ち返ってみます。 観光施策は、本来次のようなプロセスで進められるべきものです。
現状を把握し、ターゲットと方針を定め、施策を実行し、その結果を評価して次につなげる。この一連の流れがあって初めて、マーケティングは機能します。しかし実際の現場では、このプロセスが分断されているケースが少なくありません。
例えば、
環境分析のデータはあるが、戦略に活かされていない。
施策は実施されているが、KPIと結びついていない。
効果検証が行われておらず、次の施策に反映されていない。
このように、それぞれの要素が個別には存在しているものの、 一つの流れとしてつながっていない状態が生まれています。
なぜ分断が起きるのか
では、なぜこのような分断が起きてしまうのでしょうか。理由はシンプルです。
「プロセスをつなぐ設計がないから」です。
データはデータとして存在し、施策は施策として進められている。しかし、それらが同じ目的に向かって設計されていないため、意思決定に結びつかないのです。その結果、「データはあるけれど使われない」「施策は実施しているが、効果が分からない」という状態に陥ってしまいます。
問題はデータ不足ではない
本当の問題は
プロセスの断絶
データ活用の分断を解消し、根拠に基づく観光施策を実現した事例
大阪観光局では、観光データの分断を解消し、全市町村が共通指標で施策を検討・改善できる「大阪観光データハブ」を構築。データを“見る”だけでなく、“意思決定に使う”基盤づくりを支援しました。
大阪観光局の事例を見る────── 次回 ──────
では、この分断されたプロセスを、どのようにつなげばよいのでしょうか。
次回は、「使われる観光DMPに共通する設計原則」をテーマに、
実際の現場でも機能している設計の考え方をご紹介します。
DMPはあるが活用できていない方へ
もし今、 「データはあるのに活用できていない」と感じているのであれば、
一度、“データの量”ではなく、 “プロセスのつながり”に目を向けてみてください。
そこに、DMPを活かすためのヒントがあります。
まずはお気軽にお問い合わせください。
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