一般財団法人 関西観光本部

関西観光本部
データソリューション
GA4活用支援

前年比189.1%のアクセス増!
関西観光本部が挑んだ“データで動く観光プロモーション”とは?

 


一般財団法人 関西観光本部

2025.08.05

デジタルマーケティング室 室長 池成 昭典  氏
デジタルマーケティング室 プロデューサー 多久和 敦志 氏

日本を訪れる多くの外国人旅行者にとって、「関西」は大阪や京都といった都市が中心というイメージが強く残っています。しかし、関西にはこれらの都市にとどまらない、多様で魅力的な観光資源が数多く存在しています。そうした“関西の奥深さ”を世界に伝え、訪日外国人旅行者に関西広域を周遊してもらうことをミッションに掲げているのが、関西観光本部様です。

今回は、同本部が運営する多言語観光情報サイト「The Gate to KANSAI(G2K)」において、Vpon JAPANと共同で構築したデータダッシュボードの導入背景や、その効果、今後の展望についてお話を伺いました。

課題
  • ユーザーの関心や意向が把握できず、ターゲット戦略が立てづらかった
  • GAでは基本指標しか見えず、改善のための深いインサイトが得られなかった
  • 国別・テーマ別の傾向が見えず、効果的なコンテンツ配信が困難だった
施策
  • 各ページにVponのトラッキングタグを実装
  • 国別×テーマ別の関心データを可視化できるダッシュボードを構築
  • 流入経路・滞在時間・回遊率など行動データの分析環境を整備
効果
  • 関心テーマと国別傾向の可視化により、改善PDCAが可能に
  • キャンペーン施策の効果測定が精緻化、関係者との共有も容易に
  • アクセス数が前年比189.1%と大きく成長(FY22:166万→FY23:314万)

SUMMARY

導入の背景

ー 弊社サービスを導入する前に抱えていた課題を教えてください。

池成氏流入数は見えていたものの、「関心や体験意向の深さ」が見えませんでした。
G2Kサイトはもともと多言語で構成されており、世界中の旅行者に向けた情報発信を行っていました。しかし、Google Analyticsなどで分かるのはあくまでPVやセッションといった基本的な指標にとどまり、ユーザーがどのようなテーマに関心を持っているのか、国ごとの傾向はどうか、といった細かなニーズまでは掴めていませんでした。
これでは、効果的なキャンペーン施策やコンテンツ改善につなげづらいという課題がありました。

Vponを選んでいただいた理由

ー 弊社を選んだ決め手はございますか?

池成氏:データ活用の専門性と観光分野での実績が大きな決め手でした。
Vponさんにはこれまでにも複数の自治体や観光団体への支援実績があり、訪日外国人向けマーケティングにおけるノウハウを豊富にお持ちでした。
特に、Webサイト内でのユーザーの行動データを分析ができる点に魅力を感じ、「コンテンツが本当に刺さっているのか」を定量的に見られる環境を整えたいと思い、今回お願いすることに決めました。

導入後の効果

ー 弊社サービスを利用して得られた効果・成果を教えてください。

多久和氏:記事ごとの関心テーマや国別傾向が可視化され、コンテンツ改善のPDCAがまわるようになりました。
今回のダッシュボード構築では、各ページにVponさんのトラッキングタグを実装し、「グルメ」「アクティビティ」「歴史文化」などのテーマに対して、どの国のユーザーが強い興味を示しているのかといった傾向を、数値で把握できるようになりました。
また、新しいコンテンツを発信した後のキャンペーン効果についても、流入経路や滞在時間、回遊率といった観点で施策効果を確認できるようになり、成果の見える化が進んだことは非常に大きな前進です。結果としてコンテンツSEOに向き合いやすくなりました。
社内外へのレポート提出にも使いやすく、関係者の納得感ある議論にもつながっています。

The Gate to KANSAI(G2K)アクセス数:過去の推移と目標

G2Kアクセス数
(写真左から、一般財団法人関西観光本部 デジタルマーケティング室 プロデューサー 多久和 敦志 氏、一般財団法人関西観光本部 デジタルマーケティング室 室長 池成 昭典 氏)

今後の展望・メッセージ

ー 今後の課題や弊社に期待することを教えてください。

多久和氏関西もしくは各地域単位でのマーケティング効率ファネルを可視化し、地域としてどの因子に取り組むことが地域周遊の促進につながるのか、基本的な戦略を確立していきたいと考えています。そのためには、どのようなデータを、どのような視点・切り口で分析すべきかを明確にし、「関西ならでは」のフレームワークを構築することが重要だと考えています。また、これはWebデータに限らずアンケートや購買データといった多様なデータを掛け合わせる必要があり、ファネル構造をダッシュボード上で可視化・更新できるようになれば、より戦略的かつ効率的な施策立案・実行が可能になると期待しています。

Vponご検討の方へ一言

池成氏「数字が見えると、動きが変わる」。これは本当に実感しています。
観光プロモーションは感覚的に判断されがちな分野ですが、 “どこで誰に刺さっているか”を見える化することで、戦略が変わり、関係者の共通理解も格段に深まりましたし、結果としてコンテンツSEOに向き合いやすくなりました。マーケティングの根幹であるコンテンツの伝え方の質の大切さに改めて気づかされています。

Vponさんは、専門性と柔軟な対応力を兼ね備えたパートナーです。
「もっと効果的に観光プロモーションを行いたい」「データに基づいた意思決定をしたい」という方にとって、非常に頼れる存在になると思います。

(写真左から、一般財団法人関西観光本部 デジタルマーケティング室 プロデューサー 多久和 敦志 氏、一般財団法人関西観光本部 デジタルマーケティング室 室長 池成 昭典 氏、Vpon JAPAN株式会社 プロダクトマーケティング部 マネージャー 金 美和)

関西観光本部

企業名

一般財団法人 関西観光本部

所在地

大阪市北区中之島2-2-2大阪中之島ビル7F

事業内容

市場動向に基づく関西全体の施策の方向性の提示(マーケティング&ターゲティング)

関西全域の細やかな情報の受信及び海外への発信

訪日外国人旅行客の受け入れ基盤整備支援(回遊性・快適性向上支援)

関西全体での観光振興のための体制づくり

関西の文化振興に係る事業

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